太鼓張り(古民家改修で江津和紙・棚の扉を作成)

ようやく朝晩の涼しさを体感出来るようになりました。

急な気温の変化にお気をつけください。

   

さて。

 

皆様、「太鼓張り」をご存知でしょうか。

 

太鼓張りとは、
組子の裏側・表側の両方に障子紙を貼る方法です。


 

「太鼓張り」は建具において、
力骨の両面に板や紙を張り、内部に空にする作り方です。
戸や間仕切り・襖などに用いられます。



 

組子には1cm程度の厚みがあるため、
障子紙を2枚貼ることでより空気を通しにくくなり、断熱効果が高まります。


 

また
障子に太鼓張りを行なうことで寒さ対策になるだけでなく、
桟にホコリがたまらなくなるメリットもあります。


  (茶室の障子は、太鼓張りが多いです。太鼓張と言えば茶室!)
   

 

先日、古民家改修で
江津和紙(石州勝地半紙)棚の扉作成をしました。

 

弊社の職人さん、
ベテランですけど緊張すると意気込んでおり、無事に完成!

 

和紙の柔らかさが伝わります。

 
 

取手も木製で可愛いですね。

 

(扉は、一枚板ではなくて、障子のような組子でできた枠をぐるっと和紙で囲んでる感じです。)

   

無事に収まりました。

 

木と紙、どちらも温かみと安らぎを感じる素材です。

 

是非、生活の中に取り入れて癒しを感じてみてはいかがでしょうか。